知らないで犯す罪
今回の原発事故の反省にこんなものがある。
----------------------------------------------------
経済が拡大して多くの電力を必要とすることになった。
そもそも、そういう行き過ぎた経済が今回の事故の根本原因ではないか。
そうであるならば、自分たちは少し自重して経済を身の丈にあったものにしたほうがいいのではないか。
さらに、こういった考えがエコと結びついて、地球環境に悪い影響を与えないように経済を縮小して、負荷の少ない社会にしよう。
----------------------------------------------------
などという反省だ。
しかしこの考えが日本を立ち行かない状況にしてしまうかもしれない。
仏教の説法に「知って犯す罪と知らないで犯す罪はどちらが重いか」というものがあるそうだ。
まさに、「知らないで犯す罪」にあたるのではないだろうか。
現在は日本はそうでなくても非常な不況下である。
今回の震災で亡くなられた方とほぼ同数の人が自殺で無くなっている。
さらに日本の不況が深刻になれば、震災以上の自殺者が増えるかもしれない。
■いままでの復興パターンとは違う事
関東大震災も戦後の復興も、みなが貧乏だった。みながむしゃらに働くしか国難を救う道はないと皆が信じた。
阪神大震災の時は、首都圏は健全な経済状態だった。お金は滞ることは無かった。
しかし、上記のような「反省」に立っての復興はどうだろう。
がむしゃら働くこともせず、またできず。座して死ぬようなことにもなりかねない。
セルジオ越後氏の言葉どおり「働いて」「消費して」血液(お金)を回すしかないのだ。
首都圏はすでに3週間も半分休日のような日々を過ごしている。
日時:2011年4月 8日 18:04