師匠と呼ぶ
土曜日に正月以来の床屋へ行った。
この床屋の大将は遠い親戚だが、なかなかの人物だ。
とにかく人に色々なものを振る舞うのが好きで、それも相当手間のかかったものを惜しげもなく振る舞うのだ。
まずは、漬物だ。
「なす」はそれようのものを契約農家に作ってもらってその時期には毎日現金で買い付けにいく。
気前がいいが、口もうるさい。とにかくなすというのは、隣のなす同士が触れただけでキズがつく。
そのため、最新の注意を要求する。
「肥やしが足りない。水をやれ」これは常に言っているそうである。
つぎに大根。これも300本ちかくを自分で育てて、浅漬け、普通に干したもの、よく干したものと3種類を漬ける。
いろいろなところにこれもタダであげてしまう。
最近では東京からもあの大根を送ってくれと電話がかかってくるそうだ。
奥さんも料理の達人で、葬式などがあるとあんころ餅やお稲荷さんを100個ぐらい作る。
最近は、もち草をとってくる人がいて、これも甘納豆と一緒に焼き餅にしたという。
それも、みんな配ってしまう。
さらには朝夫婦で散歩するのだが、そのついでに近所の犬まで散歩させてやっている。
なんでもその飼い主が足が悪くなって散歩させられないから犬を処分しようかと相談されたからだという。
敬服する。これからは「師匠」と呼ぶことにする。
日時:2008年4月 7日 18:21