成功するDMの「いろは」で成約率アップその1
DTP屋さんは「ウェブの成約率が悪いのでDMでも作ってみようかと思う」という相談も受けます。
そもそも「DMでも」と言ってる時点でアウト。ダイレクトメールは広告の基本です!
というわけで、成功するDMとは、いったいどんなものなのでしょうか。
「キタコレ!」と思われるDMを作ろう
「DMなんて捨てられるだけ」と決めてかかってはいけません。
つい開けてしまうDMってありませんでしたか?
捨てるのは「これは自分に関係がない」と思われるから捨てられてしまうのであって、「これは有益である」と判断されたなら捨てられないものなのです。
ということは、「あなたにメリットがありますよー」と見た瞬間に訴えるものがよいわけです。
もしくは「メリットがあるかも」「なんか良いこと書いてるかも」ですね。
うまいな、と思うのが「進研ゼミ」のDM。
あれはつい開けてしまいます。
なぜかというと、「過去問特集」とか「お試し問題集」とか「有名高校の入試問題集」とか付いてきてるんですね。
弱いところ突いてきますね。
気になるから開けますよね。
あと、「みんな進研ゼミやろうぜ!」マンガが面白くて読んでしまいます。
絵柄も今ドキで可愛いです。
そんな工夫がされているから、つい捨てずに読んでしまうのです。
そしてもうひとつ、GoogleのDM。
これは以前にあった「ビジネスパートナー教育」のDMです。
当時、AdWords推進のビジネスパートナーを募集していたGoogleは、Web制作会社や中小企業診断士にDMを送っていたわけなのですが、これが「宣伝」ではなく「教育」。
つまり「AdWordsをすすめて儲けよう」ではなく、「AdWordsを使ってネット広告を成功する方法」を送ったのです。しかも「紙媒体」で!
実はこれ、わたしのところにも来たのですが、「知りたかったんだよなー」とつい手にとってしまうものでした。
そして、書いてある内容もわかりやすい。
同じことをウェブサイトにも書いてあるのでしょうけど、断然紙のほうが読みやすい。
紙媒体の勝利!!
おまけに、「Adwords割引券」がついてました。
ウェブサービスを使う割引券ですよ。しかも「紙」ですよ。
ウェブサービスを提供しているところでも、やっぱり紙のDMを出すのか、といたく感心しました。
そのDMも、「スターターガイド」とか「おすすめのしかた」まで、研修のテキストのようです。
デザインは、ホントにテキストのようにシンプル。
Googleのロゴがデザインされたクリアファイルに入っています。
何回かにわけて来るので、そしてそのたびに「ほー。そうなんだー」というものがあるので、結局全部開けて読みました。
ビジネスパートナーにはならなかったのですが、Adwordsは使ってみようかな、と思いました。
そして、Adsenseを始めるわけなのですが。
このふたつの事例から、「成約率があがるDM」とはどんなものかが見えてきますね。
そんな「いろは」は次回に続きます。
日時:2014年3月10日 12:12