色も好きずき
名刺の印刷に対する要望もさまざまなものがある。
印刷の美しさからいったら当然オフセット印刷ということになるのだろうが、最近ではそうでもなくなっている。
広告的意味合いが強くなるとフラットな連続階調というよりやや誇張されたコントラストの方がインパクトがあって好かれる傾向だ。
特にラフ紙などはオフセットの場合、色が用紙に吸収されてしまい沈んで見えることが良くある。
そのため、校正の方が良かったなどということにもなる。
インクジェットの印刷が普通になって、印刷よりも鮮やかになったのにも似ている。
トナータイプのプリンタでも、鮮やかさではむしろよりよく見えることもしばしばある。
もっと積極的に、名刺でもテカリを強調して欲しいということもある。
トナーが盛り上がったような感じがいい。というのもある。
オフセットイコール印刷という時代もそろぞろ終わりに近づいているのかもしれない。
長年、印刷をやって来た者には、少し寂しい気持ちもあるが、
それぞれの良さを使い分けてこそ、時代感覚のある製作者と言えるのだろう。
日時:2008年3月10日 20:00